田ノ上老壮会の親睦会が、山陽ハイツで16日行われ、27人が参加しました。老松学区でも、各町内老人クラブが解散していく中、田ノ上はがんばって会員を増やそう、と会長が檄を飛ばしました。田ノ上老壮会は、グランドゴルフをしたり、公共施設の清掃などをやっています。
子ども会も各町内の子ども会が解散してしまい、老松学区では、白楽町と田ノ上だけになってしまいました。田ノ上町内会では、青少年部をつくり、子ども会の少年野球を指導するなど、活動のサポートを行っています。
かつて地域活動は、婦人会が大きな役割を担ってやっていましたが、今や婦人会として独自の活動はなくなっています。田ノ上では、町内会の婦人部として、愛育委員会活動など市から頼まれた仕事をこなしています。
町内会、学区コミュニティなどの窓口は、企画財政局、まちづくり部の中にある「市民活動推進課」です。しかし、子ども会は教育委員会、老人クラブは保健福祉局というように、色々な部局で対応しています。行政は各種団体を末端組織のように扱い、タテ割りで仕事を持ち込んできますが、その担い手育成は、地域任せで、市の方針がありません。
倉敷市は、小学校区ごとに、各種団体を含んだ「学区コミュニティ」づくりを推進しています。しかし、老人会、子ども会、婦人会など各種団体が、役員の引受け手がなくなって、解散が相次ぎ、学区コミュニティの担い手がなく、活動が困難になっています。
私は議会で、こうした学区コミュニティの実情を訴え、市としての地域活動支援の諸施策を求めてきました。特に、地域活動コーディネーター配置を求めてきましたが、実現しないままに終わりました。
大きくない自治体では、役所が地域活動をコーディネートし、それによって行政課題を達成しています。例えば、早島町は人口1万2千余人ですが、役場があり、公民館、町民会館、図書館があり、それぞれ職員が配置され、地域活動が活発に行われています。倉敷市は人口47万4千余人、各地域の活動実態は、市にほとんど知られていないのではないでしょうか。
老松小学校区の人口は1万4千余人で早島町より大きいのに、職員が配置された公民館もありません。(公民館は中学校区単位に設置され、中洲小学校区にあります)。そこで、コミュニティ活動の拠点づくりを目指し、市の補助金制度も活用し、学区住民が募金活動で「老松コミュニティハウス」をつくりました。来年で築後14年目を迎える建物は、大規模改修しようにも補助が無く、コミュニティ活動に暗雲が起ち込めてきました。市が所有する建物でないから、住民の寄付で大改修せよ、と犠牲を強いて平気なのではないか。地域活動への市の姿勢が問われています。