2008年3月議会で私は倉敷用水緑道公園について質問しました。元倉敷市職員で「チボリはいらない万寿学区の会」代表の故鴨川俊作氏が、クラボウに申し入れた「チボリへの土地提供を取りやめ市民のために貢献を」の文書を議場で示しました。「77年間もの間貴社(クラボウ)の事業に活用されたことを考えると、今後の敷地活用がどのようになろうとも、最低限の市民への還元として、貴社の所有地の一部を提供していただき、用水の両岸に一定の幅の緑地・遊歩道などの緑道公園をつくり広く市民に供されれば、市民は例えば「倉紡記念緑道公園」とでも名付け、貴社の大きな社会的貢献として、後世までその名を讃えるのではないでしょうか」と読み上げました。これに対する当時の古市市長答弁は「倉敷紡績株式会社などによる新たな開発が決定をすれば、市の用水敷地を有効に活用することも視野に入れて、公園の公的部分が極力残された形で新たな開発がなされるよう働きかけを行ってまいりたい」というものでした。
私は、この鴨川提言を「新たな税金投入をしないで緑を残していく優れた提案」と評価して質問にとり上げたのです。大企業であるクラボウの社会的貢献を求めたのです。ところが、今伊東市長がやろうとしているのは、大企業の開発のお先棒担ぎではないでしょうか。北側道路公園を無くし、クラボウ所有地との等積交換で緑道拡幅を図った上、1haの土地買収まで行って、市民公園とする計画です。クラボウもイトーヨーカ堂も、開発について周辺住民や既存商店街の意見を全く聞いていません。市民が苦情を言うと、市長が間に入って、まるで開発業者の代役を務めている感じです。大企業に対して「社会的貢献を求める」と堂々と主張できないのでしょうか。
この新たな税金投入などで、2010年度一般会計予算は1633億円もの過去最大規模に膨れ上がりました。かつてチボリ誘致を強行した渡辺市政は、それまでの1100億円台予算を一気に1400億円以上に大膨張させ、500億円台だった一般会計起債残高を、2期目途中で市長が死去し、後継市長の下で1200億円を超え1400億円規模にまで膨張させました。その後借金は減らず、今年度1615億円(予算額に匹敵)まで膨張しています。ここではもう、大企業にハッキリものを言い税金のムダ遣いを正す、日本共産党の出番ではないでしょうか。
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