チボリの南で伯備線に囲まれた石見町、日吉町など22.5haを、倉敷市は、住民の反対を無視して第二土地区画整理区域に決定しました。この事業は、岡山県による倉敷駅周辺鉄道高架事業の関連事業と位置づけられ、倉敷市が行うものです。1999年3月これを承認した岡山県都市計画審議会は「地元関係者の合意を得ること」という付帯条件を付けました。
1月19日付山陽新聞は「市が5年間事業延長、地権者との協議難航」と報じました。これは「合意の無い」事業を強行したために延長せざるを得なくなったものです。その区域内で倉敷市は、4.47ha用地買収を行い、家屋等移転補償費を含め79.2億円を支出しています。
ここで倉敷市は、チボリ跡地の1haを、11億円以内でクラボウと買収交渉中と言っています。倉敷駅東土地区画整理事業でも先行買収が行われています。「チボリ跡地」とその周辺で、土地の過剰買収になってはいないでしょうか。
岡山市が1991年断念した「岡山チボリ」予定地(JR岡山操車場跡地)は、23.7haを202.3億円で買収しましたが、未だ全面活用が出来ていません。これも過剰買収の感があります。
「チボリ」は駅周辺立地をねらって、自治体に土地の過剰買収をさせた元凶だと思います。なお本場チボリは、デンマーク、コペンハーゲン駅の周辺にありますが、その土地は寄付によるものだと聞いています。自治体が高い土地を税金で買ったりするのでなく、住民福祉の向上にこそ自治体財政は支出されるべきだと考えます。
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