鳩山首相が辞任しました。「昨年の国民の選択(政権交代)は間違っていない」と言いながら、普天間基地の県外移設ができなかった、「政治とカネ」の問題でクリーンな民主党をつくるため、と言って辞任しました。そして、小沢幹事長の辞任、小林千代美議員の引責を求めました。自ら「宇宙人」と言われたことに触れながら、先見性が「理解されなかった」とくやしさを滲ませました。
志位和夫日本共産党委員長は2日議員団総会で「暮らしの面でも、政治とカネの問題、平和の問題でも、首相自身と民主党が、期待を裏切り、公約を裏切った。これが国民的怒りに包囲された」「県内移設を合意した日米共同文書は残った。県内たらい回し反対、無条件撤去の闘いを進める」と述べました。
さらに「鳩山政権の転落」の原因はどこにあるかと問いかけ、「アメリカと財界にモノが言えない政治」の問題点を指摘しました。それに対して、訪米しアメリカ国務省に無条件撤去を要求した政党、トヨタなど大企業に対して、派遣切り、下請けいじめを止めよと要求した政党、企業団体献金・政党助成金を拒否し清潔な政治を進める政党、日本共産党の躍進こそ政治を前に進める力だ、と強調しました。
首相は辞めても、県内移設の日米合意が残り、鳩山、小沢両氏の「政治とカネ」の真相究明は残り、大企業は儲けてため込み 国民は貧乏という経済格差は残っています。国民の願いは何一つ達成されていないのです。後継首相は、この課題から逃げられないことを肝に銘じるべきです。
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