新年党旗開きで、志位委員長が、閉塞打破の展望、未来への展望を語ろう、と力を込めて訴えました。これは、昨年夏の参院選の論戦で、「批判とともに展望を語る」ことが足りなかった、との反省を踏まえていますが、それだけではありません。
かつて日本共産党が躍進した時期と現在との違いが指摘されています。自民党政治が問題をもちながらも、政権を維持する力を持っていた時期は、「悪政への一番厳しい批判者はどの政党か」、野党としての批判力が政党の評価の大きな基準だった、しかし、今は違う。国民が民主党政権に寄せた期待が、幻滅に、そして怒りに変わった。しかし、自民党政治に戻ることもできない。二大政党制押しつけが行き詰まって、閉塞感が生まれています。また、外交でも経済でも、日本の国際的地位が地盤沈下し、深い閉塞感が国民に広がっています。
こういう時期に、「自民党もだめ、民主党もダメ、だから共産党へ」という、引き算式の訴えではうまくいかない。国民は、共産党が政権を担ったら何ができるのか、と言う見方をしている。直ぐに政権に入らなくても、この見方に正面から応えた活動が、今求められている。現在の閉塞状況の根がどこにあるか、を明らかにし、そこから抜け出すにはどうしたらよいか、展望を語ることが今特別に重要だ、と強調されています。
第2に、切実な要求実現のたたかいであると同時に、国のあり方を問う「大義あるたたかい」が全国各地に澎湃(ほうはい)として起こっている。人間らしい雇用を求める闘い(日航労組の解雇撤回闘争など)、社会保障の充実(高すぎる国保料・税の値下げ、後期高齢者医療制度廃止など)を目指す闘い、TPP反対・農業再生をめざす闘い、「基地のない沖縄」、独立・平和をめざす闘い、など。そこに連帯し、闘いを通じて閉塞を打ち破り、展望を見出すことが求められています。
展望を語ること無しに、選挙でも、国民運動でも、前進はない、という時期に入ったと言う事です。一斉地方選挙でも、次の3つの基本姿勢が大事だ、と提起されています。
① 中間地方選挙得票合計で日本共産党は、前回比93・5%と減らしています。「民主、自民対決が焦点」として、「共産党は選択肢の外」とするマスメディア報道が影響しています。政党間闘争の激しさ、2大政党制の押し付けキャンペーンの厳しさを正面からとらえる必要がある、と指摘されています。倉敷市・早島町選挙区では、共産党が県議を2人に、女性議員を2人に、と言った強烈な選挙焦点を押し出ているのが、日本共産党です。この点を、マスメディアに負けないで、宣伝して行くことが必要です。
② 茨城県議選で読者前回比97%の水戸選挙区で現有議席確保、80%台のつくば市で議席を失った、と言う、自力の問題は、私たちの倉敷市・早島町選挙区でも特別に重要です。1月1日現在で、前回比、日刊紙89.4%、日曜版84.4%と、大幅後退しています。
③ 茨城県筑西地区で、保守層との共同を広げ、過去最高の得票をしたように、大いに打って出ることです。この間の中間地方選挙で、参院比例得票比で、民主38・6%と大幅後退、自民。公明は少し減らしています。これに対して、共産党は161・5%と得票増、しかも200%以上の選挙区が31あります。倉敷市・早島町での「市街化農地の固定資産税減免」の闘いで、保守層とのつながりが広がり、TPPなど貿易自由化で農業潰しに抵抗する勢力の結集が目指されています。
1月16日の赤坂事務所開き、2月6日の3地区リレー演説会を成功させ、「やれば出来る」というムードを盛り上げ、勝利のためがんばります。