いま経済危機と言われますが、それは派遣切りなどで住むところも収入も無くなった人の危機、という問題にとどまりません。経済と社会の危機です。資本主義が周期的に陥り、「死に至る病」である、「恐慌」が起きています。それは、資本主義の矛盾の爆発です。
大企業は、生産調整の名で首きり・賃下げなどを行い、労働者にしわよせしています。そのことは社会の購買力を失わせ、マイナスの循環、大不況を招きます。また、この度の政府の景気対策では、「バラマキは一時、消費税増税は一生」で、かえって不況をひどくするのは明らかです。
こうした「恐慌論」は、「資本主義の病理学者」マルクスが『資本論』で解明しているところです(不破哲三著『マルクスは生きている』参照)。そして「未来社会の開拓者」マルクスが、その処方箋を示しました。
日本共産党は、綱領でそれを示しています。即ち「恐慌」など資本主義の災害から国民の暮らしを守るには、大企業の横暴勝手を抑える「社会による強制」が必要です。「資本主義の枠内で」「大企業の横暴を抑え、その社会的責任を果たさせる、ルールある経済社会」をつくる政治の実現しかありません。
経済危機の真っ只中で行われる今回総選挙は、『資本論』、『日本共産党綱領』の出番です。日本共産党の勝利・躍進に全力を挙げる決意です。