9日の志位委員長の講演は、この総選挙の歴史的意義を説き、会場とCS通信視聴者に「共産党でよかった」と確信と感動を与えるものでした。
選挙で破れたのは自民・公明両党ですが、その政治を動かしてきた財界が厳しい反省を迫られている、との指摘は広く共感をもって受け入れられるでしょう。派遣切りで生活を奪われ、ダブルワーク、トリプルワークでもワーキングプアから抜け出せない多くの国民・若者が、その不条理の元凶が何か、に気づき始めたからです。
「財界主導の政治」が「大企業栄えて国亡ぶ」状況をつくったことで、憲法に書かれた「国民が主人公の政治」がクローズアップされています。民主党の政策と政権は、それを反映した「過渡的性格」が伴い、「国民が自公政治に代わる政治の中身を探究する新しい政治プロセス」が始まったと、志位委員長は説きます。
ブッシュ政権が変わってもイラク戦争支持の誤りを認めず、「核の傘」「軍事同盟」に固執しオバマ大統領の核兵器廃絶声明に逆うなど、自公政権の外交は世界の変化について行けていません。また、国民要求を受けて民主党が、米軍普天間基地の県外・国外移設、核密約の調査などを進めようとしています。その中で、「核の傘」「軍事同盟」が問題になることは明らかです。
財界主導から国民が主人公の政治へ、「核の傘」軍事同盟を脱却し自主自立の外交へーーこの日本共産党綱領が指し示す道がさらに多くの国民の共感を得るよう努力すること、国民の「SOS」を受け止め、その苦難軽減に努力すること、来年の参院選勝利に向け、多くの人の入党を呼びかけ、志位委員長講演は終了しました。
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