約16haのクラボウ工場跡地が、チボリとして11年、今度はイトーヨーカ堂ショッピングセンター&三井アウトレットパークに、移り変わろうとしています。そこから西へ1km少々の距離にあるクラレ工場跡地の半分約15haにはイオンモールが既に立地し、来年には120%への店舗拡大を予定しています。4月28日付日経は「2つの巨艦がぶつかり合う環境の下で、地元の中小商店が生き残るのは容易ではない」と書いています。
倉敷市は、日本共産党の反対を無視して、「準工業地域」または「工場地域」だった2つの工場跡地の地域指定を「近隣商業地域」に変更し、大型商業施設の立地及び店舗拡大を可能にしました。そして、中心市街地活性化基本計画エリアを駅北に拡大してクラボウ跡地を加え、美観地区と駅南商店街活性化のための計画として始まった中心市街地活性化基本計画が、大型商業施設優先に大きく変質されてしまいました。
駅北の2つの巨大店舗の集客競争で、駅北道路の渋滞が酷くなり、マヒ状態になるおそれがあります。駅北住民にとって、歓迎すべきものは何もないのではないでしょうか。また、美観地区300万人の観光客をアテに、巨大店舗の集客競争が展開されれば、駅南商店街も「息の根をトメ」られる深刻な影響が懸念されます。
市長は、外から大勢客を呼び込んだら町が活性化する、そのために大型店立地を進める、と考えているのでしょうか。地元中小商店の客を奪い、中心市街地の空洞化をもたらす大型店を支援する市長のやり方は、反住民、反市民的施策であり、中心市街地活性化法に反すると思います。
古い考え方を新しく、そして柔軟に。プラス思考を継続しなければ市街地活性化はないと思います。元気な街、倉敷になっていって欲しい。みんな心から願っています。倉敷市民としてチボリ公園よりは大歓迎です。批判ばかりでは
いい街にならないと思います。
投稿情報: 新田 | 2010年4 月28日 (水) 20:38
コメントありがとうございます。「批判ばかりでは」と言っておられる点はいただけません。
中心市街地活性化法に反する、と言うのは「批判」ではなく「指摘」だからです。
資本力にまかせて「集客競争」をやることに警告を発したつもりです。市長は、資本のために政治をするのでなく、倉敷の町のため、市民のために政治をすべきだと、当然の「指摘」をしたのですが。
投稿情報: 小山博通 | 2010年4 月29日 (木) 01:22