鳩山首相辞任の後、衆院で絶対多数を持つ民主党は、菅直人首相への交代を行いました。しかし、それは毎年のように3人もの首相交代が起きた自公政権時代に、民主党自身が批判してきた与党内政権たらい回しではないでしょうか。
鳩山首相を辞任に追い込んだのは、普天間基地撤去・国外移設(最低県外移設)、後期高齢者医療廃止など民主党のマニュフェスト・公約違反への国民の怒りです。また、自民党政治と変わらないツートップ(鳩山・小沢両氏)の政治とカネ問題、自分たちのことになるとけじめがつけられない民主党への怒りの声です。もしも、民主党第2次政権である、菅首相によってこれが正されなければ、「公約違反・疑惑隠し」の政権たらい回しだ、と厳しい批判が巻き起こることは避けられません。
参院選は目前に迫り、民主党など与党は、看板架け替えで選挙を行おうとしています。昨夏の衆院選で示された国民の声は「自公政治ノー」でした。今回は、「民主党は公約違反をした、自民党と変わらない」との国民の怒りで鳩山政権が退陣した後の選挙です。後継の菅政権は、普天間基地撤去、後期高齢者医療廃止など公約違反をそのままで審判を受けようとするのでしょうか。これでは、国民に問うべき「信」は何もありません。公約違反はそのまま、看板の掛け替えだけでは、国民が「不信」を突きつけるのは明らかだからです。
鳩山政権が公約違反した根源にある問題点こそ参院選の真の争点です。財界やアメリカべったりで、国民の立場でハッキリものを言う基本姿勢が、自民党から民主党までの政治に失われているのではないでしょうか。財界とアメリカに国民の立場でハッキリものを言う政党として実績がある日本共産党の躍進こそ、昨夏衆院選以来国民が願って来た、政治を前に進めるための力となるものです。
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