放課後子どもプラン実施に場所と人を

　放課後子どもプランは、地域が子どもを育てる、という素晴らしいテーマを持つ事業だと思います。

　ところが、その場所が放課後の空き教室・屋内外運動場というのです。これでは、学校教育における放課後活動と混在することになります。また、学校開放で外部団体が屋内外運動場を使っていると、子どもプランには使えません。

　学校用地を拡張して施設を増やすか、学校に近接した公民館、公園など公共施設を拡充・整備して、子どもプランの活動スペースをつくらなければ、十分なことは出来ません。ところが、国庫補助は備品購入費程度しかつかず、政府のやり方はきわめて不十分です。

　次の問題は、子どもに係わる要員、地域のボランティアの確保です。コーディネーター１名と補助員１～２名の人件費程度しか国庫補助は出ません。放課後子ども教室に参加するためには、保護者が当番でボランティアに行かなければならない、それが出来なければ、子どもは参加できない、ということになったら問題です。平日の放課後時間帯に手を貸してくださる方は多くありません。放課後子どもプランの要員確保、そのための人件費が最大の問題です。

　学校教育でも、教職員を含む条件整備が行政の課題であるのと同様、放課後子どもプランのために、要員を含む条件整備が一番の課題です。

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